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期待の新星『LISTENERS』は令和の『交響詩篇エウレカセブン』になれるのか?

広大な世界観、感覚的メカ戦闘、そしてボーイミーツガール。

地下から這い出して世界を救う様な(そう、『天元突破グレンラガン』の様な)、あの少年の内なるリビドーを呼び起こしてくれた、一種のワクワク感を2020年に再び感じれるとは思ってなかった。

正直、1クールなのか2クールなのかすら不明。ただ、オリジナルサウンドトラックが12話までの収録予定なので、現時点では1クールで終了する予定なのだろう…悲しい、本当に悲しい。

できれば本作の様な素晴らしいスタッフ・物語は2クール、いや…4クール(50話)で、しっかりとその世界を堪能したいものだ。そう思いませんか?思わないならココで作品紹介という俺の慈善事業は済んでる。帰れ。

そもそも、「昔のアニメ作品に名作が多かった~」と中年どもが居酒屋で口にするのは、単純に”長かった”という点が感じられる(俺自身も決して社会的には若くない年齢になるのだが)。

確かに、同年代では誰にも負けないくらいのアニメをみてきた真性ナード気質な俺でも、その辺のアニオタ中年よろしく「昔のアニメは良かった…」なんて、感慨深く空を見上げることはある。何故なのか。長かったからだよ。気付いた、俺。

長いということは、それだけ感情移入しやすいってことだ。本作の脚本家である佐藤大氏が手掛けた『交響詩篇エウレカセブン』。2005年4月17日から2006年4月2日まで放送したコレは、俺的3第名作ロボットアニメにランクインしている大作。だが、意外にも最近の”にわかオタク”どもは観ていない。もう、本当にね、最高ですから。

 

そりゃあ50話もあれば、途中「あれ?この話いらなくない?」なんて回もあったよ? でも違うんだよ、レントンがエウレカに出会ってから約1年もその成長を、ドミニクがアネモネに出会ってからの想いを、ジュブナイルを見守り続けるんだよ? そりゃあ感情移入しちゃうよ。しかもこの話いらなくない? なんて思ってた回が後々思い返すと大切な思い出の一つになってしまうから不思議だ。

ボーイがガールにミーツして世界を救う、こんなに素晴らしいことを見守れたなんて、俺は、なんて良き観測者になれたのだろう…なんて、自分自身にありもしないメタ的ジョブを与えてしまうくらいだよ。※当時中学生

ただ、コレは誰しもが体験したことあるんじゃないだろうか。

小説を読んで、漫画を読んで、更にわかりやすく言えば、3年間頑張った部活を引退した時でも良い。長い時間をかけて身に沁み込んだ体験は間違いなく自分自身の人生になる。まるで、終わった瞬間に一つの人生を体験し終えたような脱力感と賢者タイムが襲ってくる。それが良い物語という快楽発生機関だ。

だから、長いアニメというのは多くの人の人生の一部になっている。自分の人生を悪く言う人はいないでしょ。しかも想い出補正で良いところばっかりフラッシュバックしてくるから、そりゃあもうドンドン良くなるさ。そういうものなんだよ。だから俺と居酒屋で出会っても、「昔のことばかり掘り返す中年アニオタクソ野郎がキャンキャン吠えるねぇ…」なんて思ったらダメだよ。おじさん泣いちゃうよ。乱暴な文章書いて悪かったよぉ…何卒…。

 

というワケで、脱線しまくった感があるけど。

「LISTENERS」には期待しかない。

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※とりあえず俺は買った

間違いなく、この作品は後に熱く語られるモノだ。