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名実ともに『SPY×FAMILY』は今の漫画界におけるトップランカーになった

2019年から『ジャンプ+』にて連載している『SPY×FAMILY』。圧倒的な人気を誇り(特に女性ファンが多い)、数々の漫画賞を受賞したことで、名実ともに同アプリの看板作品にまで成長した本作について今日は語りたい。

【あらすじ】

東西の間に鉄のカーテンが下りて十余年、隣り合う東国(オスタニア)と西国(ウェスタリス)の間には仮初の平和が成り立っていた。

西国から東国に送られた凄腕スパイ・黄昏(たそがれ)は、東国の政治家ドノバン・デズモンドと接触するため、偽装家族を作ってデズモンドの息子が通う名門イーデン校に養子を入学させる任務オペレーション〈梟〉(ストリクス)を命じられる。黄昏は精神科医ロイド・フォージャーを名乗り、養子を探して訪れた孤児院で他人の心を読める少女アーニャと出会う。その場でアーニャが難しいクロスワードパズルを解いた(実際には、ロイドの心を読んでカンニングした)ため、難関イーデン校に合格できると考えたロイドは彼女を養子にする。実はそれほど賢くないアーニャにロイドは四苦八苦させられるが、なんとか筆記試験に合格。しかし次の面接試験に「両親」揃って来るよう指示されたため、ロイドは急いで妻役の女性を探すことになる。

その矢先、二人はヨル・ブライアという女性と出会う。彼女は公務員をする傍らいばら姫のコードネームで密かに殺し屋をしていたが、婚期の遅れを周囲に揶揄され、他人の注目を避けるために形式上の恋人を探していた。心を読む能力によってヨルが殺し屋であることを知ったアーニャは、好奇心からヨルが母親になってくれるよう仕向ける。恋人役を探していたヨルと、妻役を捜していたロイド、そして「わくわく」を求めるアーニャの利害が一致し、3人は互いに素性を隠しつつ、即席の家族としての生活をスタートさせる。Wikipediaより引用

 

 

連載当初から超高評価

『ジャンプ+』史上、一話のコメント数の最高記録を打ち立て、5話公開までに各話の総閲覧数が300万を突破したという本作。この数字、分かりやすくYoutuberで例えるとはじめしゃちょー位すごい。何なら、はじめしゃちょーも最初の頃はこんなに勢いは無かったからもっとすごい

 

受賞歴

次にくるマンガ大賞2019
コミックス第1巻ランキング
Apple Store「Best of Books 2019」
このマンガがすごい!2020
全国書店員が選んだおすすめコミック2020
TSUTAYAコミック大賞 2020

全部1位。これバケモン記録だから。しかも驚くべきは連載開始からまだ1年ちょっとしか経っていないところ。これからこの勢いが続いたらたぶん漫画史を塗り替えることになる

つい先日、『約束のネバーランド』の記事でも「数多の漫画賞を受賞」って取り上げたけどさ、ネバランの記録は3年かけて築き上げた記録だからさ、本作はこの記録を1年で抜いてることになる。首都高でF1車かっ飛ばしてたらウサイン・ボルトが外側から高速でブチ抜いてきた感じ(俺の中でボルトはF1より早い設定)。

 

 

圧倒的画力で贈る

感動ストーリー

本作の前もいくつか集英社で連載をしたり、他の漫画化のところでアシスタントをしていた遠藤達也先生。『青の祓魔師』の加藤和恵先生の所でも手伝っていたと言うから、画力の高さは一級品だ。連載初期から既にデフォルメ完璧にマスターしてたしね。こんなにキャラの顔を綺麗に歪める作品初めて見た。

 

キャラが可愛い

これも女性ファンが多い秘訣なのかもしれないが、とにかく登場人物のデザインが可愛い。特にアーニャは子供だからか表情のバリエーションが超豊かでナデナデしたくなる(事案)ヨルさんも美人だしな。あとボンドもモフモフしたい可愛い(事案じゃない)

 

胸に響く家族愛

父がスパイで、母が殺し屋で、一人娘が超能力者の仮初の家族。これホラー映画だったら開始2分で5人は死んでる設定だから。でも、そんなダークサイドに堕ちることなく、心にグッときてホッとするハートフルな家族愛を中心に紡がれるストーリーには本当に胸が暖かくなる

お受験の時のアーニャの台詞、「ずっといっしょがいいです」。何か滅茶苦茶に目頭の湿度上がったの俺だけ? これ月9だったら瞬間最高視聴率45%くらいいったでしょ。作品的には金曜22時くらいにやってほしいんだけど、そんなことは今どうでもよい。いや、むしろこれは連載作品であり漫画だからこそだせた味のような感動な気がする。大切なことは、地上波では観れないしな。基本的にコメディタッチで展開される中でこういった落涙必至のハートブレイクショット、テンポ感が非常に良い。

正直、これからどういった展開を魅せてくれるのか(まぁどういった展開にもやり様はあるんだけど)良い意味で予想がつかない。ただ、ずっとこの家族の様子を観て居たいという気持ちもありつつ、物語の核心である「偽りの家族の未来」「東西の平和」という難題をどのタイミングで解決してくれるのかという点が個人的な見所。この核心に触れる時は絶対に面白い。このドキドキ感…流石、今一番ホットな作品。

【まとめ】

朝起きたら”TSUTAYAコミック大賞 2020”の大賞を獲った(おめでとうございます!)ってニュースで取り上げられてるのを見て、3巻まで全話読み直した。「うん、やはり面白いな」って分かりきっていた感想を述べつつ(独り言)、そのままの勢いで感情の赴くままに当記事を執筆。

間違いなく漫画の最前線。まだの人は是非。