アニメ 密かにファンを増やす中国産アニメ『シザーセブン』を、もう観たか? 2020年6月1日 miketa コメントする 中国で大人気のWebアニメがNetflixで観れることはご存じだろうか? 『シザーセブン』は一話15分程度の短編アニメながら、ツボを押さえたストーリーゆえ、日本のアニメファンにも響くのは間違いない。 この記事の内容1 簡単なあらすじ2 C.V. ジャングルポケット斎藤3 脚本が予想以上にエンタメしてる4 終盤の盛り上がりが異常5 まとめ 簡単なあらすじ 主人公のセブンは記憶を失った少年。分かっている事は、ハサミを意のままに操ることが出来ること。言葉を話す青い鶏と一緒に失った記憶を取り戻すために殺し屋稼業を始める。普段は美容室で仕事をしながら、殺し屋としての動き始めるセブン。でも世の中には強い奴が幾らでもいて、失敗続き。殺し屋をとして人々と接していく中で、絆が国の危機に一つに集まる時、失われた記憶が取り戻される。基本一話完結のギャグ有り王道ストーリー。基本的にギャグを主軸に進むストーリーながら、次第に過去が明らかになっていって気が付いたら繋がってる、『銀魂』みたいな感じ。シーズン2まで出てるんだけどね。シーズン1のメインストーリーは10話、番外編が4話の全14話。メインストーリーのラスト3話くらいは少年漫画風のアツい展開だから非常に楽しく観れる。 C.V. ジャングルポケット斎藤 主人公セブンの声が棒読みと言われれば棒読み。でもその間抜けさがすごく合っていると言えば合っている(ような気がしてくる)。髪を結わえてる時と解いた時(と言うよりも記憶の有無)で、キャラが全く違う。この絶妙な違いを演じたと言えば演じきったのは中々な功績だと思う。他のキャラに関しても敢えて間の抜けた演技をしているような感じで、全体的に統一感のある演技だったのも、ジャングルポケット斎藤氏の演技を上手く調和していた気がする。 脚本が予想以上にエンタメしてる セブンの特技として、ハサミを操る他に変化の術(忍術的な何か)が使える設定なんだけど。これが物語を面白くしてる。殺し屋として色んな所に潜入する時、様々なモノに変化してターゲットに近づく。ある時は石、ある時はココナッツ、弱った魚とか。※ちなみに殺し屋ランクは17369位。記憶を無くす前は最強格。基本的には殺しの為にこの変化を使用していくが、問題解決に適した能力のために依頼内容が万事屋じみてくる。なお、上の画像はシーズン2の戦闘中に猫が犬の歌で感傷的になっている画像だからセブンとは全く関係ない。 みんな大好きシーズン1-6話 「脚本が良いなぁ」と思ったエピソードの代表として真っ先に思い浮かぶのが、シーズン1-6話。ある日、少女の殺しを請け負ったセブンが殺しに赴くと「死ぬ前にやりたい事がある」とお願いを請ける。少女の願いはコーラ一気飲み・看護婦さんに注射、元カレに金的攻撃など、素朴な願い。これらを変身能力で解決していくセブン。そして最後の願いが「自分を殺して欲しい」っていう事で、実は少女自身の抹殺を依頼していたことが明らかになるんだけど。結局セブンは今回も殺しの依頼を達成せずに終わることになる。そう完全に『銀魂』のマジメ回。こういう王道エピソードを真面目に演出できる作品は良作。 ちなみにシーズン2ではこの少女の病気の由来が明らかになる哀しみのエピソードがあるので必見。というかこの娘めっちゃ可愛い。 終盤の盛り上がりが異常 シーズン1ラスト、襲ってくる大国の王子。今まで出会った人(殺せなかった人達含む)と協力して立ち向かうも太刀打ちできず、失われた本来の力が目覚める。まさに王道! 正直、ラスト3話くらいは一気に観てしまうクオリティで、ずっと逆作画崩壊してる感じだった。分かりやすく言うと『家庭教師ヒットマン リボーン』の骸戦くらいのアツさはあった。※『ニンジャスレイヤー』・「パンティ&ストッキング」みたいに、頭身が8になることは決してないから。勘違いは厳禁。でもめっちゃヌルヌル動くから良いよ。 まとめ冷酷だった過去、記憶を失って人々と接していく中で目覚める人情、リズミカルなギャグ、と秀逸すぎる脚本。これは観る意味あるなぁと俺は感じたね。ちなみに番外編では主要キャラの過去編紹介ストーリーで、それがシーズン2にも繋がってたりするから全部見た方が楽しめる。噂ではシーズン3も中国では放送しているとか…?Netflixで観れるようになればすぐに観ようと思う。 関連記事謎アニメ『ミッドナイト・ゴスペル』の正体はアートマン用の電子ドラッグ