『ひぐらしのなく頃に』またあのトラウマが復活すると思うと動悸が止まらない

 

言わずと知れた竜騎士07/07th Expansionによるノベルゲーム・アニメ作品『ひぐらしのなく頃に』。この作品への思い入れはちょっと尋常じゃない俺。2020年夏に新プロジェクト始動ということで、このタイミングで必修科目をおさらいしとこう。

あらすじ

昭和58年初夏。山奥の寒村・雛見沢村にて、前原圭一はごくありふれた毎日を過ごしていた。

都会から引っ越してきたばかりの圭一だったが、レナや魅音、沙都子、梨花ら仲良しグループのおかげで、楽しい日常を築き始めていた。

そんなある日、圭一は偶然会ったカメラマンの男性から、村にまつわる怪死事件の存在を知る…。

 

上記がアニメ第1話のあらすじ。全てはここから始まった(懐かしすぎて泣ける)。まず、俺が本作を観たのは高校1年~2年の時だったと思う。当時人間不信に陥っていた俺を、更なる深みに落としてくれた。そんな偉大な作品だと記憶している。それまでも『数宮ハルヒの憂鬱』『らきすた』など、主だったアニメは観てたんだけど、本腰入れて二次元の世界に沼っていった元凶。それが『ひぐらしのなく頃に』だ。

それからの俺はと言えば、TVで放送されているアニメに留まらず。ラノベゲーム・同人を買い漁り、地元でやっていないテレ東のアニメは漏らさずネットで視聴する、所謂クソナード街道をまっしぐら(派生してニコニコ動画、特に東方厨というサイドジョブを有する)。第2の人生が始まったと言っても過言ではない。今となっては感謝しかない、気もする。

 

人間不信を加速させる謎解き

当時は今に輪をかけて人嫌いだった俺。このアニメのおかげで見事に対人恐怖症を克服できて、行きたい大学にも受かったし、可愛い彼女もできた。今思えば、あの時にこのアニメを観始めて本当に良かった。観るか観ないかで悩んでいるそこの君、君にもこのアニメを観ることで明るい未来が待ってる!さぁレッツ視聴! なんて進研ゼミのような展開には当然ならなかった。むしろセンター試験は失敗したし、学校サボって家でアニメ観る生活を満喫してた。彼女はできたよ、画面の中に3人。あれ、おかしいな…昔のこと思い出してるだけなのに涙が…もう歳だな…。

昔語りはここまでにして、内容に触れよう(というか思い出したくない)。まず、何がここまでセンセーショナルだったのかと言うと、当時のアニメには無い手法を取り入れていたというのはあると思う。まず、アニメの中でもいくつかエピソードに分かれているんだけどね、ここに新しさがあった。

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【アニメ一期】

  • 鬼隠し編(1~4話)
  • 綿流し編(6~8話)
  • 祟殺し編(9~13話)
  • 暇潰し編(14~15話)
  • 目明し編(16~21話)
  • 罪滅し編(22~26話)

【アニメ二期】

  • 厄醒し編(1~5話)
  • 皆殺し編(6~13話)
  • 祭囃し編(14~24話)

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※OVA収録エピソードは割愛
これは原作のラノベゲームの特徴でもあるんだけど、各エピソードは独立した世界線になっている。つまり、1~4話の「鬼隠し編」が終わると次の「綿流し編」では物語冒頭からリスタートする。今でこそ『ハルヒ』のエンドレスエイトの偉業(という名の蛮行)や、『リゼロ』で一般的になっているが、これは当時としてはとても新しかった。しかも、推理モノのラノベゲームのシステムとして取り入れられたこの手法の良い点は、前エピソードとの比較で新しい世界で起こっている謎が解明できる点だ。これで視聴者は沼った

 

どう足掻いても絶望な世界

この言葉って、そもそもひぐらしのために作られたんじゃなかったっけ? ってくらいのピッタリな言葉。まず鬼隠し編が終わった時に、この絶望と言う反り立つ壁が顕現する。それからは簡単だ。綿流し編に入ると一瞬救われる気がする。だって世界が元通りになってるんだもん。「良かった~あの絶望は夢だったんやぁ~」て感じで。そしてさらなる絶望が現れる。ターザンロープだ。これには山田勝巳も失笑。天を仰いで涙を流しながら無力さを噛みしめる。そして詩音は笑いながら包丁を研ぐ。

おやおや、コレもしかして信じれば信じるほど馬鹿を観るってやつじゃないかな? かな? と語尾が馬鹿になってくるのも仕方がない。そのくらい当時は衝撃的だった。特に少年時代の繊細なガラスの心には堪えた。そして竜騎士さんの作品には顔芸という代名詞が付いた

 

「目明し編」からが真の本編

「鬼隠し編」「綿流し編」「祟殺し編」「暇潰し編」までが謎が謎を呼ぶ理不尽アニメ。だが「目明し編」からは一気にその風向きが変わる。解答編のスタートである。特に「目明し編」で物語の裏側で起きていたことが明かされ始める(主に「綿流し編」の)。視聴者のフラストレーションと、人を信じる心を地の底まで沈めて置いて、ここから一気に解答で気持ちよくさせるという詐欺師顔負けの手腕。御見それしました。しかもニコニコ動画全盛期だったこともあってか、「you」が神曲と崇められ、多くの歌い手が素晴らしい歌唱力を披露してくれた。

余談。「目明し編」直前の「祟殺し編」12話は放送委員会に引っ掛かり放送中止されるという伝説を残している(同時期に「スクールデイズ」も放送禁止くらってる)。かの有名な”秋葉原連続通り魔事件”や、京田辺警察官殺害事件と時期がかぶってしまったというのもあるが、リアルタイムで観ていた俺は「今更かよ!遅いよ!」と色々な意味でショッキングだった。

ニコニコ動画や同人作品(そもそもが同人作品だが)、放送禁止という異例の事態もあったが、”ひぐらし”ムーブメントは指数関数的に認知度を増大させることになったってワケだね。

 

一期ラストでの僅かな光明

とは言え、結局は圧倒的絶望のまま終了するんだろうと思われたアニメ一期も最後の最後で救いの可能性が豆粒ほど描かれる。なんと作中で人を信じることの尊さが説かれたのだ。10歳児が包丁をこめかみにズボズボして自殺したり、女の子が笑いながら病院に忍び込んで惨殺する作品でだ。そんなことある? 今までの惨劇も回避できる道があったと? もしかして、アニメ二期ではそのハッピーエンドを描いてくれるの? と。結局は信じる心が大事で、絆こそが世界を救うのか。些か疑問の残る終わり方をしたが、ここで俺の人間不信も治った。単純なんだ。締めるところは締める。大事。この見事な手のひら返しと言うエンターテイメントに視聴者は沼りすぎた結果マントルまで潜ることになる。「絶対に二期を観よう、きっとそこには幸せがあるハズ。部活メンバー全員が笑って過ごす未来が待っているんだ。なんならゲームも買おう」と。結論から言うと淡い期待だった

(TVアニメ化10周年記念)(ひぐらしのなく頃に)
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まとめ

というわけで、当時のアニメ一期のことを思い出しながら書いていたら「ひぐらし」という一大シリーズの良いところ見所のハイライト記事になりました。

新作オリジナルの展開もやってくれるとは思うけど、絵柄が今っぽくなるだけの新作になる可能性も考えて、ネタバレは少な目。俺の人生を大きく歪ませることになったアニメの筆頭たる作品、きっと今夏の新プロジェクトでも新しい哀しみ感動をもたらしてくれると思う。あ、あとファンにとっては周知だけど、『うみねこのなく頃に』は別ゲームだよ。あっちの方がファンタジー色強いから女性ファン(主に病んでる女子)が多かった印象。男からしたらどっちもメチャクチャ面白いけど、俺は思い入れが強いのは「ひぐらし」かな。

放送されたらまた記事を書くかも。では。

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