『泣きたい私は猫をかぶる』が抜群に青春してて心が叫びたがってる

2019年6月18日よりNetflixにて配信された『泣きたい私は猫をかぶる』。『とらドラ!』や『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』しかり、人間の心の機微を描かせたら右に出る者なしの”岡田麿里”脚本に外れ無し。

【あらすじ】

周囲になじめない少女の唯一の楽しみは、猫に変身して好きな人に会いにいくこと。でもそんな毎日を続けるうちに、猫と人間の境界が次第にあいまいになり始め…。Netflixより引用

 

 

志田未来 × 花江夏樹

W主演という青春キャスト

今年このアニメ映画に期待していた人も多いんじゃなかろうか。憎きコロナのおかげでNetflixでの配信に急遽変更になったのには色々な事情があるにしても、有難き幸せ

『ペンギンハイウェイ』で一躍有名になったスタジオコロリドが制作ってのも良い。しかも『ARIA』シリーズでお馴染みの佐藤順一監督&柴山智隆監督(スタジオコロリド)。あとさ、個人的に大好きな『ガッチャマンクラウズ インサイト』の清水勇司さんが演出ってのも高評価ポイント。他の製作陣も名だたるメンバーだし、久々に本気で揃えてきたなっていうアニメ映画。

そして、肝心の主演は『借りぐらしのアリエッティ』で声優イケるやん!と日本全土を歓喜させた志田未来。今回も絶好調でした。たぶんこの子は永遠に10代なんだな、女神かな。思いっきり声優っぽくない声がこの映画に最高に嵌ってた。更に、もう一人の男側主人公を演じるのは今をときめく花江夏樹くん。声優とか知らねぇよって人の為に俺が教えてあげよう。花江くんの代表作といえば『鬼滅の刃』の竈門炭治郎だよ。だがこれだけの一発屋というワケでもない。というか、個人的に今回の男主人公が花江くんと聞いた時に俺が歓喜した理由でもあるんだけど、彼は『四月は君の嘘』の有馬公生だよ! 神采配。観るしかなくない?

主題歌・挿入歌・エンドソング
「ヨルシカ」

ヨルシカの劇中歌も全部話の内容に合ってて◎! 重度のニコ厨だった俺にとってはヨルシカは青春の音。ボカロPだった時の面影をほんの少し漂わせつつ肉声で綴られる心の叫びには負け犬だとしてもアンコールを贈りたい

 

 

いつも失ってから気付く

笑顔の素晴らしさ

この作品の凄いところは、単純に恋愛物語だけに留まらない点だ。今までの自分が乗っ取られていき、ドンドン中身が猫になっていくという葛藤。そしていなくなったムゲに対して、隠していた自分の気持ちに気付く日之出少年。この両面の心情を見事に描いている。

中々にシビアな家族環境で過ごしているムゲは、”誰かから愛される”という境遇が理解できず、一度は人間でいることをやめる。と、文字にすると結構ハードな設定に感じるかもしれない。でもこれってさ、思春期に誰しもが一度は思うことだと思うんだ。誰もが一度は親に絶望して、友達のことが信じれなくなり、今とは違うところに行きたくなる。この大衆心理を題材に選ぶという絶妙な匙加減は流石の岡田麿里

だが思い出して欲しい。失った笑顔を取り戻してくれたのもまた家族であり、友達の存在であるということを。その時、その場所で疎ましく感じた存在も、フラットな目線で見れば自分を救っていてくれたことを。一時の感情で逃げることも壊すことも出来るコミュニティも自分の心の在り様ひとつで人生における太陽になる。本作はこの難しい思春期の心を真正面から直視してくれているので、こういった経験がある人ほど見ていて苦しい場面もあると思う。だが、目を背けずに観ることをお勧めする

【まとめ】

中国でも配信が決定したとのことで、これからドンドン人気になると思う。あと猫が可愛い。本当に可愛い。ムゲも可愛いけど太郎めちゃくちゃ美猫。いや、でも…欲を言えば映画館で観たかったな

今のところ、今年のアニメ映画暫定1位。

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