アニメ 『GREAT PRETENDER』が『コンフィデンスマンJP』超えたと思うのは俺だけ? 2020年10月14日 miketa コメントする 熟成されたスープのように、どんどん味が出てくる。それが物語の醍醐味ってもんだ。また、登場人物に魅力があればあるほどそれは顕著だと思うんだ。 あらすじ自称“日本一の詐欺師”こと枝村真人(エダマメ)は、年寄りや旅行客相手に詐欺を働いていた。 そんなある日、標的に選んだ外国人バックパッカーはまさかの同業者だった! 彼の名はローラン・ティエリー。エダマメを気に入ったローランは、ロサンゼルス・ハリウッドで“ある勝負”を提案する。公式サイト 第一話キャラデザ貞本義行で贈る、極上のコンゲーム。以前にも本作に関しての記事を書いたのでそっちの記事も是非。 NETFLIXで『GREAT PRETENDER』観て将来の夢がコンフィデンスマンになった 詐欺物語最終章 CASE1:ロサンゼルスCASE2:シンガポールCASE3:ロンドンと、今までの話で世界を股にかけて騙し続けてきたエダマメの詐欺師人生も遂に佳境。最後の舞台は日本。日本の暗黒面を相手取った騙し合い(もはや化かし合い)が繰り広げられる。俺はシンシアが主役として活躍するCASE3が一番好きなんだけどね。今回のCASE4も中々……。エダマメの父親も出てくるし、ローランの過去も明らかになっていく。いやもうこれを待ってました感ヤバい。全くもって視聴者の気持ちを分かっておる。 鍵キャラ:ドロシー 前述のローラン過去編で出てくる超重要キーマン、ドロシー。この娘が何よりも曲者。一見すると白髪黒人ねーちゃんなんだけどね、言うなれば『コンフィデンスマン・JP』で言うところの長澤まさみ。CASE4にして本当の主役の登場と言っても良い。ローランが詐欺道に入るきっかけとなった師匠的存在で、その実力は現代のローランを彷彿させる超敏腕。しかも、若かりし日のローランと恋仲になっていく月9顔負けのロマンティック展開。更に更に、その時のローランの仲間にはシウォン、オズ(エダマメの実父)もいるという過去編に出てくる奴ら強すぎテンプレ。Fate/zeroもstay nightより全員強かったじゃん、そういうこと。こういう展開の時に毎回思うことがあるんだが、こういう女師匠的な存在って半端なく魅力的に見えるんだよね。しかも弟子と相思相愛。無敵か。ダー子とボクちゃんが最終回で結ばれて大団円くらいの胸アツ。だが、そこで物語は終わらない。簡潔に言うと一番大事なところでミスってチーム解散。最愛の人を無くしたローランが自暴自棄になってコンフィデンスゲームに打ち込んでいく様が描かれる。そんな中で新しい仲間であるシンシア・アビー・エダマメとの出会いで現代に繋がる。俺のアニメ評価の方程式を一つ開示しよう、過去編をしっかり描く物語は名作。これ、それ。 全ての嘘が繋がる CASE4に関しては15話~23話までの9話構成。1~3のCASEからしたら破格のロングストーリーだ。これ映画でいうと4時間半に相当するからな。制作陣の気合を感じる。もちろん、肝心の中身もその辺の邦画は超えてきてるのが流石。今回のターゲットは児童売買を生業にする反社ということで、いよいよ本気でブッ騙しに行くのかと思いきや……エダマメの人の好さがキリスト並みに神々しい結果となった。うん、腕の良いコンフィデンスマンは敵も味方も幸せにするんだな。この点で言えば『コンフィデンスマンJP』すらも超えてきた。超秀逸ストーリー。ティザービジュアルに「全ての嘘は、この時のために―――」っていう何とも格好良さげな文言があって、格好良いこと言ってれば皆が観たくなると思うなよ~と天邪鬼な俺は思ったもんだけど。なるほど、全ての嘘はこの時のためにあったんだなとあっさり納得。例えるなら『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム』でオメガモン初登場してディアボロモンの2000年問題をバッサリ解決した時くらいの爽快感。この感覚は是非とも全話視聴して味わって欲しい。さて、そろそろ断言しとこうか。このアニメは超名作です。 まとめ というわけで、『グレートプリテンダー』に関しては二回目の記事になったんだけど。正直予想以上の出来だった。ここまでキャラクター達の内面を深堀してくれるとは思わなかったし、一人ひとりの心情や性格をしっかり描いてくれたからこそ観てる側も感情移入が出来た。なんというか……脚本を手掛ける古沢良太さんのシナリオはアニメだと実写より表現力が上がっているように感じました。実写にできないことをやってのける、これこそ令和のアニメに求められている姿かと。GOODです◎。
アニメ Netflixで『GREAT PRETENDER』観て将来の夢がコンフィデンスマンになった 2020年6月2日 miketa コメントする ”詐欺”を題材とした作品って初めてかも。初めて食べたジャンルの料理って、美味しいのかどうか、比較対象が無いと分からないじゃん。でも美味しい料理は問答無用で美味しい。この『Great Pretender』もそれ。 あらすじ自称“日本一の詐欺師”こと枝村真人(エダマメ)は、年寄りや旅行客相手に詐欺を働いていた。そんなある日、標的に選んだ外国人バックパッカーはまさかの同業者だった!彼の名はローラン・ティエリー。エダマメを気に入ったローランは、ロサンゼルス・ハリウッドで“ある勝負”を提案する。公式サイト 第一話 7月からの+Ultraでの放送に先駆け、Netflixでの1~5話先行配信。ずっと気になってたから昼間っからソッコー観た。結果としては大正解な判断だったと言わざるを得ない。制作は『進撃の巨人』『鬼灯の冷徹』『魔法使いの嫁』『恋は雨上がりのように』のWIT STUDIO。ここ主導の作品はクオリティ高すぎて、本当に観ているだけで楽しい。 騙しのレベルが規格外 常識に囚われない規模で考えられた詐欺の手口は、観ていても全く予測不可能。でも理解した時に「なるほどそういう事か!」ってなるのが気持ち良い。最初からここまで考えてたんだとしたらマジすごいなルパンかよ…と思ってたら、脚本家が古沢良太! 『リーガルハイ』『コンフィデンスマンJP』の立役者が話を考えてるならこのエンタメ具合も秒で納得。冒頭一話で、蛇口に取り付ける浄水器で詐欺を画策してたとは思えない額で指数関数的に取引内容がデカくなっていく様子は、全部観た後で思い出すと鼻で笑えるくらい子悪党。世界はもっと広くて、中でも自由と資本主義のアメリカ様はやっぱり偉大だなって思えてくる。 人生という舞台の一流役者 俺はこのアニメを観て改めて、人生で賢く生きるには演技力が必要なんだなって実感した。生きていく上で、人と接する上で一番大事なことと言っても良い。この作品の登場人物はそれのプロフェッショナルで、最高に痛快なので、生きるのに困っている人は観て損は無い。作中には詐欺師の他に、マフィアも出て来るんだけどね。ロス市警が出てきたと思ったらFBIも出てきて最高にハイ。この鼠算式に登場人物が絡み合っていくのが良いんだよな~。ちなみにマフィア映画らしい格好良い銃撃戦もあれば、息子を大事にする屈強なマフィアの姿もしっかりと描かれるから、洋画好きは結構この時点でハマる。あと主人公のエダマメが本当に良い奴なんだよ(いや詐欺師なんだけど)。母親を大事にする奴に悪い奴はいない。作中に登場する詐欺師が敏腕すぎて、たぶん実力的には下から数えた方が早いんだけど、主人公としての器がしっかりと確立されてるのが超好印象。と言いつつも、俺の推しはもちろんシンシアさんだ。観れば分かる。 まとめ何故こんなにも+Ultraは名作をやってくれるのか。何か大きな力が働いているのではとすら思えて来る。てか、何で俺こんなに絵が好きなんだろう…と思っていま調べてたんだけどさ、わわわわわわわわわわわわわわわわわわわわ!キャラデザが! 貞本義行 様やないけ!マジか。ぜんぜん意識しないで見てた。いや、むしろ何で俺気付かなかった? 馬鹿か? 知ってから観たら絶対にそうなのに。「このキャラの感じ、懐かしいなぁ~」とか独り言ほざいてた自分の目ん玉に液晶を擦り付けてやりたい。6話以降も絶対視聴が決定しました。ロサンゼルスに乾杯。