不眠症経験者は必読の『君は放課後インソムニア』がポスト冬目景でキュン死に

不眠症(インソムニア)の高校生が主人公で綴られる恋愛模様。この漫画の表現力は埋もれてはいけないと俺は思うんだ。

あらすじ

不眠症に悩まされる中見は文化祭の準備中に校舎の上の倉庫に成り果てた天体観測室で同じく不眠症を抱えて隠れて睡眠を取っていた曲と出会う。 お互いに同じ悩みを抱えていることを知り、お互いが側にいる時は良く眠れることに気づき、密かに観測室で一緒に睡眠と取ることを始める。 観測室の無断使用が学校側に知られた後に、廃部となっていた天文部を復活させて二人だけの部活動を開始する。 活動を共にする中見は曲に対して段々と淡い恋を募らせる。Wikipediaより引用

ちなみに、漫画漬けの日々を送る俺は
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それではお待ちかね。下記にて『君は放課後インソムニア』に関して独善的に語っていく。楽しく読んで、作品のことを好きになってくれると嬉しい。

 

 

簡単な作品概要

スピリッツにで2019年から連載している本作。正直まだ知名度はそんなに高くない(気がする)けど、だからこそ俺は紹介したい。思春期の少年・少女が不眠症を通じて出会い、静かな中にもお互いに惹かれ合っていく姿を漫画ならではの表現で巧みに表現している。

 

中見 丸太

前述の通り、主人公の中見 丸太(なかみ がんた)は不眠症を患っていて不機嫌ガチ。そのせいでクラスの生徒に触れ辛い奴というレッテルを貼られていて浮いている存在なんだよ。この時点で不眠症だった俺はすごく共感できる。そう、ブラック企業時代に不眠症(職業病)だった俺は友達と遊んでいる時も全く同じ気持ちだった。わかる、わかるぞ、友達といて楽しいけど、なんか頭の斜め後ろらへんがボンヤリ曇ってる感じなんだよな。でもよる眠ろうとすると全然眠れない。これ、インソムニアあるあるだから。

 

曲 伊咲

そんな丸太が眠れる場所を探して行き着いたのが、部員がいなくて立ち入り禁止になっていた学校の天文学部の部室。そこで出会うのが曲 伊咲(まがり いさき)。曲も丸太と同じようにインソムニアを患っていて、誰にも邪魔されずに眠れそうな天文台を丸太より先に見つけるというアグレッシヴ少女

お互いにファーストコンタクトで、人には言えない”寝れない”という悩みを打ち明け合うからこその急速な距離の縮み方がリアル。共感は異性との距離をグッと縮めるってメンタリストも言ってたしな。そんなこんなで、二人の秘密基地を手に入れ、安眠を求めて逢瀬を続けていくんだけど、教師に立ち入り禁止の天文台に入っているところがバレる。丸太は「自分が天文部を復活させて部員になれば、この場所を失わずにすみますか?」とボーイズビーアンビシャスして立志。ここから、この不眠症の2人が居場所を失わないために天文部として活動していくことになるというストーリー。

 

 

音を感じる描写力

理解できるかね、この表現力が。そもそも学校というのは音の多い場所だ。吹奏楽部の演奏音、運動部の掛け声、廊下を歩く生徒の話声。それが雨という要素によって静かに地面に溶けていることを本作は見事に描いている。それも、雨音を擬音として絵に置かずにだ。この数ページで描かれた音は丸太の静かな心臓音だけ、最後のコマの水玉模様で包み込まれる安心感と雨音とのリンクを果たしているってワケだよ。俺はこの辺りの数ページ、鳥肌が止まらなかったよ。すごく写真的というか。『イエスタデイをうたって』以来にビビッときたね。というかシチュエーションがエモすぎる件!

 

 

心ときめく恋愛模様

だがこの作品のエモさは止まらない。丸太と曲の恋愛にはキュン死に必至、キュン必死。二人で一緒にいるうちにお互いに惹かれていく姿がすごく自然でね。意識し合ってからの臨海公園の深夜の逢瀬はそりゃあもうとてもキュンキュンしましたよ。えぇ(裏山)。

というか、学校行事ってなんでこんなにときめくんだろうな。運動会とか文化祭とか、それだけでもうエモい。こう思えてしまうのも、俺がオジサンになってしまったということなんだろう……。可能なら戻りたい。何でもない日常が、こんな風に輝いていたあの日々に。

 

無垢な瞳は10代の特権

大人になると見た目清純そうな女性ほど濁るからな。こんなに無垢な瞳が出来るのはティーンエイジャーの特権ですよ。普段元気いっぱいの子が自然な上目遣いしてきた時はフリーザ第三形態くらい(55万)の戦闘力を有する。

という、非常に冗長な前置きは置いといて、曲はたまにこういった表情を丸太に向ける。この表情の理由は物語が進むにつれて明らかになっていくんだけどね。こればっかりは読んで欲しい。俺は不安で不安で堪らなかったよ。この表情をしている時の曲の『四月は君の嘘』の宮園かをり並みの消え入りそうな姿には「え? そういうこと? もしかして……そういう感じなん?」と勘繰らざるを得なかった。

 

 

滴り落ちる甘酸っぱさ

ふぁーーーーーーー。そういう感じでした。まさかの持病ホルダー。子供のころの病に起因して夜に眠るのが怖く、不眠症になったということが明らかになる。おいおいおい可哀想すぎかよ。でも分かるぞ。眠れない理由は精神的的問題が大部分を占めているって俺も医者で言われたことある。人間身体が疲れたら寝れるハズなんや。それでも寝れないってのは、脳が無意識に寝ることを拒否してるってことなんだ。寝ることよりも寝ないことが自分を護ることだって認識しているんだよ。良い子の皆、こうなったら睡眠薬に頼ろう。睡眠薬の免疫を身に着けて、何錠飲んでも眠れなくなってからがビッグブリッヂの死闘

甘ぁああああああああああああい‼ この! 若さ故の! 向こう見ずな一直線さ、失わずに一生を終えたい! さらっと恥ずかしいこと言えるのは恋する者の特権ですよね。こんなこと言われたら俺はイチコロですよ。「月が綺麗ですね」とか、難しい表現はいらないんだよ。いつだって恋愛はストレートが大事。※ちなみに、前述した夏目漱石の I love you の名翻訳「月が綺麗ですね」に対しては、「死んでもいい」ではなく「時が止まればいいのに」派な俺。根がポジティブ。

と、まぁこんな感じでとっても透き通った恋愛を繰り広げる『君は放課後インソムニア』。まだ単行本で言うと3冊くらいの内容なのでアニメ化する前に要チェック。何度も言うが、ここまで綺麗な構図でリアルな純愛を描いている作品は中々無い。特に30代にお勧めしたいポスト冬目景かと。

 

まとめ

今回は比較的まだ人に知られていない作品の紹介でした。名作の感想や解説をつらつらと書くのも良いけど、こういうネクストジェネレーションの紹介を増やしていきたいと思う次第。こういう未来の名作を世に知らしめるのが俺みたいなしがないブロガーの存在する意味かと。

世の中に面白い物語が創られ続ける限り、まだまだ生きていこうと思う。年寄りになってもずっとこうやって紹介できたらいいなぁ。と、どうなるかも分からない未来に希望を持てるからさ、全くもって、漫画って素敵だ。

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