そもそも、どんな作品にも男勝りな女性キャラというのはテンプレートのように出てくる。例えば、『コードギアス』で言えば紅月カレン、『天元突破グレンラガン』のヨーコといったように。だが思い返して欲しい、前述した2キャラに関してはお色気要員も兼任していたことを(そこが良かったんだけど)。そう、男勝りな女性キャラという位置づけは二次元において、”男勝り+お色気” or ”究極に男勝り”の2択になりがちだったんだ。つまり本作における”可愛いとカッコ良さの両立”というのは、今まで手が届きそうで届かなかった絶妙な痒い所を見事に掻いてくれたということになる。
まず第1部に引き続き登場キャラたちのカッコ良さが狂気じみてる。というかテンションが狂気。上の画像は筋肉サイコキネシスイケメンことソラン vs 戦うツンデレことハクビという、作中でも屈指の名バトル(だと俺が勝手に思ってる)なんだけどね。「無意味な演技、ご苦労様」の時の煽り顔が堪らないよな。しかもその後にブチ切れて「う゛ばばばぁ」しちゃう笑顔イケメンとのギャップよ。人間マジで沸点越えるとこんな顔になる気がするし、狂気の中にもリアルを感じられる人間味が本作の一番の魅力だと俺は思っている。
甘ぁああああああああああああい‼ この! 若さ故の! 向こう見ずな一直線さ、失わずに一生を終えたい! さらっと恥ずかしいこと言えるのは恋する者の特権ですよね。こんなこと言われたら俺はイチコロですよ。「月が綺麗ですね」とか、難しい表現はいらないんだよ。いつだって恋愛はストレートが大事。※ちなみに、前述した夏目漱石の I love you の名翻訳「月が綺麗ですね」に対しては、「死んでもいい」ではなく「時が止まればいいのに」派な俺。根がポジティブ。